いい加減…。





『いい加減下ろしてくださいよ…』


「怪我してるんですから安静にしてください」





そう言われても…。


総司は人間の姿で、私は狐の姿。

狐の姿の私は総司の腕の中。





「白夜さん。どうしましょう」


『何がです?』


「僕が狐になった事、土方さん達にどう
話せばいいんでしょうか…」





そうか…。そうだった。
土方達、どんな反応するだろうか。





『普通にいきなり言っていいんじゃ
ないですか?』


「いきなり言うと心臓に悪そうですよ」


『土方達は強いから大丈夫ですよ』





その前に私の記憶の事で焦ってるだろうし。

総司の事言ったら倍に焦るだけで、
そう変わらないと思う。





「そうですね。シュバッと言いましょう」


『はい』





と、少し黙った時。





「白夜様ぁぁぁ!待ってくださいよぉ!」





ダダダダッと人間の姿で走ってきた一馬。