「早百合ちゃーん!」


「うわっ……何。」


昼休みになると早百合ちゃんの元へ急いだ。


「聞いてよー!」


あの後、本当に地獄だった。


私が真面目に授業を受けているというのに、榊くんは私にちょっかいばっかりかけてくるし。


休み時間になれば、あれやれこれやれって私をこき使うし本当に最悪。


それと、まさかの茶髪イケメンこと神木苑くんとも同じクラスだということが発覚した。


「へぇー。そんなことが。」


「へぇーじゃないよ!もう最悪だよ!」


「いいじゃん。新しい友達。いや、飼い主か。」


早百合ちゃんは笑いをこらえながら言った。