「柚乃、おはよう」



「沙耶ちゃん!おはよう〜」



次の日の朝、1番に声をかけてくれたのは
中学時代からの親友の岡崎 沙耶ちゃん。



ボーイッシュで、細かいことが苦手で…



でもすごく面倒見が良くて、頭も良くて…
男女から好かれてる女の子なんだ!



毎朝沙耶ちゃんは私の席まで来てくれて、一緒にお喋りするんだ〜!



私の席は窓際の1番後ろで、
沙耶ちゃんは廊下側の1番後ろっていう、ちょっと微妙な座席…。



「そういえば昨日のドラマさ〜」



沙耶ちゃんがそう言った時、



「きゃーー!!」



そんな、女の子たちの黄色い声が響いて、
一瞬で沙耶ちゃんの眉間にシワが寄った。



あわわ…沙耶ちゃん、こういうの嫌いなんだよ…