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きみへの想いを、エールにのせて

第1章
悲しい告白


それからも結城君との関係はなにも変わらなかった。
だけど時々廊下ですれ違うたびにニコッと笑ってくれるようになって、それだけで大満足。


「超純愛って感じ」

「ほんと、茜って健気だったんだねー」


泉や理佐はそう言いながらも応援してくれている。


そして――。

3月末の春のJO。
今回の会場は電車で1時間くらいかかるけれど、なんとか行ける場所だった。

もちろん、結城君の出る100メートルバタフライに合わせ、水泳の聖地と言われる会場に乗り込んだ。


会場はすごい人で溢れていた。
これも、全国各地から人が集まるのだからうなずける。


なんとか席を確保したけれど、選手は小さくしか見えない。

それでも、目の前で結城君の活躍が見られると思うと、胸の高鳴りを押さえられなかった。

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