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きみへの想いを、エールにのせて

第2章
一流の葛藤


次の日。


「ちょっと」


学校に向かうと、校門で呼びとめられ、立ち止まった。

隣の中学の制服を着ているその人は――。


「あっ」


真夜さんだった。


「あっ、じゃないわ。どうしてくれるの?」

「えっ?」

「龍平があんなに無理して試合に出たのは、あなたのせいよ。あなたが、無責任に応援したりするから!」


目をつり上げ早口でまくしたてた彼女は、怒りをぶつけてくる。


「龍平の選手生命が断たれるようなことがあったら、絶対あなたを許さない」

「キャッ」


それだけ言い残した彼女は、私に肩を思いっきりぶつけて去っていく。


周りを歩く人達が、立ち尽くす私をチラチラ見ていくけれど、今はそれより……。


「私の、せい?」


『無責任に応援したりするから』という真夜さんの言葉が、頭の中でグルグル回って離れなくなってしまった。

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