「ごめんねー。奈々ちゃんに任せちゃって」

「いいのいいのっ。どうせ学校の前通るし!」

「じゃあ、これ、お願いね」

「はーい」


あたしは晃のお母さんから、クーラーバックを受け取る。


「…重っ!」

しかしそれは、予想以上に重かった。


チャックを開けて中を確認すると、2リットルのスポーツドリンクが2本も入っていた。

そりゃ重いわけだ。


「…重いでしょ?大丈夫…?」