空き教室でサボるとか…

不良かっ!って感じだけど…


まあ、いっか…




空き教室を見渡すと、何故かソファが教室の真ん中にぽつんと置いてあった




何故にソファが……?

でも、ちょうどいいや


あそこで休もう…




私は、ソファに座り少し髪を弄ったが
元に戻りそうもなさそうなので諦めた




あーあ、人生初のサボり…


なんか…サボるのって…

授業サボってごめんなさいの罪悪感と
みんなは勉強して私はサボるっていう優越感があるよね…


これ、サボるクセついちゃいそうだな…




私は天井を見上げ目を閉じた
すると、眠くなってきて私はそのまま眠った








「……う………んん…はっ!い、今何時だ!?」




気づいたら、辺りは夕陽のオレンジ色になっていて…

どうやら、放課後まで眠ってしまっていたらしい…



「あーあ、やっちまった…」



一時間だけ授業を休むつもりが…
全て休んでしまうとは……


やっちまったよ……


てか、なんだ?
なんか身体重くないか?




私は、上半身を起こすと……



「んん……」



横から、声が聞こえた



「えっ…!?な、なに!?」



私は、すぐに隣を確認したら…

金髪に片耳ピアス、制服を着崩している明らかに不良みたいな格好の美形の男が私の腰に腕を回して眠っていた




えっ…!?な、何故コイツがここに!?




この眠っている男は、学校じゃ有名なヤツで…

気に入らないヤツは、先生だろうと暴力を振るほど危険な不良で……


でも、この美形な顔だから…
女子からは人気のある男……


八神 蘭という、カッコイイやら可愛いやら分からない名前の絶対に関わりたくない男だ



「ん…んん…」




や、ヤバイ!!

起きる!




私はすぐに立ち上がり、この場から離れようとしたら……

不良の腕がなかなか私から離れなくて動けずにいた




や、ヤバイって…っ!

は、早くなんとかしないと…!




私は必死に不良の腕を私から剥がそうとしていたら……




「あれ……?起きた…ぁ…?」




不良が目を擦りながら、私の顔を見て
上半身を起こした




あ…あ…、起きてしまった…

ど、どうする…!?
に、逃げようにも…まだ、身体を離してくれていない…

こ、このまま私はこの男に殺されるのだろうか…!?




「えへへ……おはよう〜」


「えっ…?あ……お、おはようございます…」




不良は、女を一撃で倒せそうなほどの
笑みを私に向けて放った




な、なんだ……!?

何故、笑っている!?


こ、怖い…っ!

ある意味、超怖い…っ!




不良が笑っているほど、怖いものはないと私の心の中で思った