こんにちは…

私の名前は、神崎 沙耶です…


今、私は……

イジメを受けています…





『キモいんだよ!!』


『マジ、醜い顔…』


『あははっ!
それ酷いって〜

でも、人前に顔出すの恥ずかしくないのかな〜?』





そんなの…
恥ずかしいに決まってる…っ!

あんたらに言われなくても…
自覚してるっつうの!!





私は数人の女子に囲まれて、罵声を浴びせられている

毎日毎日…
同じことの繰り返しで、罵声を浴びせられる




暇なのだろうか…

この女子の皆さんは…




私は、昔から男からも女からもイジメられてきた

理由は、簡単だ


私が醜い顔………ブスだからだ…



この顔のせいで、周りからイジメられ
好きになった人でも、私のことを嘲笑った


そうしていくうちに…

私は心までも性格ブスになりました




『ほら、なんか言いなよ!』


『無理無理〜
絶対、無理だって〜

だって、コイツ…
いつも何も言わないじゃん〜!』


『まず、コイツの声なんて聴きたくないんだけど〜』




じゃあ、始めから…

なんか言いなよ!なんて言うなよ、雌ブタども!!




「…………」




私は、何も言わず休み時間が終わるまで
コイツら……雌ブタどもの戯れに付き合ってやった

休み時間が終わると、すぐに雌ブタどもは教室に戻り、私はしばらくその場にいた




はあ………疲れた…

毎日毎日、嫌味ばっか言いやがって…!


ストレス溜まってんのかよ!!

私の方がストレス溜まるっつうの!!





私は、地面に倒れ込むように身体を地面につけ、雲一つない青空を見つめた




なんで青空なんだよ

私の心は、ずっと雨なんだぞ


雨にしろや!



そんなことを思っていたら……



「うわ…っ、マジで降ってきた…!」




本当に雨がポタポタと降ってきて
私はすぐに立ち上がり、学校の中に入った




なんだ?なんだ?

なんで青空なのに降ってんの!?


あっ、狐の嫁入りってやつか!?





私は、もともと天パなので…

少し雨に濡れただけで、髪がはねて
すごい頭になる





あーあ、マジどうしよ…

こんなんで教室入りたくないし…
絶対また、あの雌ブタどもの餌食になる

どっか…ないかな…





私は、ふらふらと学校の中を歩いていたら…
使われていない教室が目に入った




あそこでいいか…




私は、そのまま何も考えずに空き教室に入った

でも、まさかこのあと……


一番関わりたくない男と出会うなんて…

今の私は気づかないでいた