そして月日はたち…
GWが明けました。
「先生!席替え!」
そう意見を出すのはまたもや純。
「はいはい、くじ作ってきたから順番に引けよー」
私は4番、窓側の後ろから2番目でまあまあな席。
いや、かなりいい席だね。
私は早速席を移動した。
隣だれだろーと思っていたら
「え、颯となり?」
「みたいだな。」
「えー女の子集まるじゃん。」
私の前と颯の前も女の子で、颯の近くで嬉しいみたい。
颯の向こう側には哉斗がいる。
私の後ろは爽がきて、哉斗の後ろが湊。
そして純は…
「え!俺ここ!?まじかよ!
また一番前かよ!!」
前の湊の位置、教卓の目の前だ。
「お前らなんでみんな後ろなんだよ!」
と一人で喚いている。
「純、うるさい。」
私がそう言っても
「由茉!自分がいい席だからって!」
とまだ喚いている。
そんな純の頭を出席簿で殴る担任。
「蒼井、黙れ。
さー、次は体育祭の種目決めるぞー。
みんなひとつは出ること。」
「体育祭かぁ…。」
「由茉、初めて?」
颯が聞いてきた。
「もちろん。体動かすことすらだめだったし。
だから私は走るのがいいな~。」
私は颯の方に体を向け、爽とも話した。
「由茉、逃げ足早いもんね。」
「それ誉めてないでしょ。爽。」
「あはは。」
爽はあれからよく笑う。
結花さんのお墓も行けたみたいだしよかった。