それから3日後の夜。

あたしの体はまたガクガクと震えていた。


オカルト研究会恒例。

“新人肝試し大会”が今まさに行われようとしているのだ。


1年生は必ず通らなければならない道。


場所は大学の裏山にあるトンネル。

昔は材木を運ぶために使われていた、車一台通るのがやっとの林道。

今は使われていないその道にある小さなトンネル。


小さいといっても、幅が狭いだけで、長さは50メートルはあると思う。


肝試しのルールは、このトンネルを抜けた先に置いてあるお札を取って戻ってくるというもの。

タイムを競って、一番時間のかかった人には罰ゲームがあるというおまけつき。


もちろんひとりで行かなければならない。

手にしているのはロウソクの灯りだけ。