しばらく経つと、イークは血を飲むのをやめ、倒れるように眠りに就いた。

目も元の色に戻り、穏やかに眠っている。


イークの血だらけの口元や、私の腕を手ぬぐいで拭き、傷をその手ぬぐいで縛った。

これで、血が止まるまでは過ごすか。



布団を敷き、イークを寝かせた後、私は土方の部屋へと向かった。



「ーーーー土方。」

土方「りぃか。入れ。」


土方は持っていた筆を置き、此方を見た。


土方「いぃは大丈夫か?」

「今は眠ってるよ。血を見て反応しちゃったみたいで・・・。」

土方「そうか・・・。」

土方は、イークは人の死を間近で見たから、倒れたと思い込んでいるようだった。