沙「大丈夫か?」


留「はい。」


沙「聞いてもいい…か?」


留「やってきました。」


沙「………なんでだよ。」


留「話します。
中学校1年生のとき。母に言われたんです。あなたは汚い子、恥ずかしい子、せめて親孝行しなさいって。それで、母に売られました。今日のは約束してた人です。多分母が会いに行って私の学校と名前を教えたんだと思います。多分お金を貰って。……また…売られたんです。」


沙「分かったよ。話してくれてありがとね。これからは絶対にすんじゃねぇよ。乱磨には言ってねぇ。話したくなったら話せばいい。留優華がやった事はどんな理由があろうと良くないことだ。うちの為だと思ってやめてくれよな。」


留「………はい。もぅ絶対にしません。沙織さん。ありがとうございました。」


沙「お礼なんかいらねぇ。」


照れたのかそー言って横を向く。


沙「これからも……ここにいろ。」


留「いいんですか?」


沙「あったりめーだろーが!」


ポコッと頭を叩く。


沙「留優華は妹なんだからよ!」



その言葉……本当だったら……


いいなぁ。