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いつも通り帰ろうとみんなであるいていたときのことだった。



「麗奈ちゃんだよね。」


やたらと気持ち悪い声が私に向かって投げられる。


みんなは誰?という感じで首を傾けている。


だが、誰も口を開く事はない。


そんな中沙織さんは何か感づいているのだろう。


眉間に皺がよっている。


留「麗奈って誰ですか?」


「とぼけないでよぉ。留優華ちゃん。」


留「っ!」


なぜだ。


学校が分かってるのも不思議だが、名前まで………。


「約束は守らなきゃ駄目だよ。」


そうだ。


自分から約束しといて勝手に破って……


留「分かりました。行きましょう。本当に最後です。」


「聞いていた通り物分かりのいい子だねぇ。」


ぇ。


誰から。


「あっ。お母さんが全部教えてくれたよ。」


留「嘘だぁ。嘘!う…そぉぉぉおお。」


沙「留優華。!」


留「来ないでください。こっからは麗奈です。私なりのケジメ……つけてきます。乱磨の人達に言ってもいいですよ。
……もぉ終わりです。」


最後にそっと言ったのは誰にも聞こえていないと思っていた。


流石沙織さんだなぁ。