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「行ってきまーす」

「ああ。頑張ってメシ代稼いで来い」

いつも感じる月曜独特の陰鬱な朝とは違い、空気までもが浄化かれているように感じる清々しい朝。

モンティーの俺様発言に送り出された私は若干の苦笑いを滲ませながらも背筋を伸ばし早足で駅に向かって歩き出した。

いつもに時間に会社に着いた私は更衣室で着替えを済ませてから給湯室にふきんを取りに行ったら先客がいたらしく話声が漏れ聞こえてきた。

「ホント最悪……いろんな人からクレームが殺到して困ったよ」

「どーして?」

「皆も写真を楽しんで見てた癖に……
『貞子の呪いのせいで酷い目にあった』言って来た人が何人もいたの

メールを一斉送信した私に難癖つけるなんて……

こっちこそ貞子の呪いで迷惑してるっての」

この声はド派手メークな西山さんの声だ。

『やっぱり彼女が犯人だったのね』

ホント随分と自分勝手な人だなと呆れもしたけど……

黙って見過ごすつもりも無かったので、私は給湯室に入って行きながら思っている事を話そうと思った。