「…事態は収拾できました。…あの、とりあえず、服着ませんか?」

「…休みの日くらい、ゆっくりしたい」
「…わかりますけどね。わかりますけど、私は服が着たいです」

「…着れば?」

真顔で言う須藤課長。

(アンタガいたら、着るもんも着れないっつーの!)

と、心の中で毒づいた凛。

それを察してくれたのか?須藤課長がベッドから起き上がる。

「ギャーーー!」

そう言えば、須藤課長は上半身裸だった。凛は慌てて布団を被る。

…が、その布団を剥ぎ取られ、馬乗りになった須藤課長。

凛は顔を真っ赤にして固まる。

(だから!下着姿なんだってば!)
(もう!出来上がった体見てると失神しそう!)

と、色々心の中で言う凛。

「…好きだ、凛」
「…ふぇ⁈」

な、何を言い出す、この状況で。更に固まる凛を見下ろした須藤課長はフッと笑った。

「…送ってやるから、さっさと服着ろ」
「…へ?」

(…今の告白って?…笑ったね?…ん?んー⁈冗談⁈ムキーッ!)

そう思い、睨んだ凛だったが、須藤課長は寝室からいなくなっていた。