葉の色が鮮やかに染まり、道路を少しずつ色づけている。

秋の様相を見せるいつも通りの通学路。

その帰り道をわたしは、はるくんと手を繋いで歩く。



彼と揃いの高校の制服もすっかり冬服。

爽やかな白のシャツからチェックのシャツに切り替わり、胸元を華やかにしていたリボンはなくなった。



金ボタンのついた紺のブレザーの下は各々でお洒落にしている他の女の子たちとは違い、わたしは指定のカーディガンを着ている。

重くなった無地のボックススカートのプリーツの隙間から、チェックの柄が足を進めるたびにわずかに覗いていた。



ローファーで秋を踏みしめながら、そっとはるくんを見上げる。



奥二重の瞳。

黒髪が爽やかで、前髪は眉にかかる程度。

重い黒髪ロングと地味なわたしにも出会った頃から親しげにしてくれるくらい優しくて、笑うとえくぼができてなんだか可愛い。



わたしの彼氏。

とても大切で、誰よりも愛おしくて、これからもずっと……好きな人。