ある日の帰り道

「ツッキー!」
コイツは山口。
要領よく動けないバカだ。
「A組の女の子に告白されたのって本当?」
「あ、うん」
「わー!すっげー!」
なにが、すごいのだろうか。
興味ない。
「別に…」
「え、ツッキー好きな人いないの?」
「いない」
「え、もしかしてツッキーって童貞?」
ドウテイ?なんだそれは。
「知らない。女子が勝手に騒いでるだけだし。」
「ふーん。あ!じゃあ、これ貸してあげる!」
といって、山口が取り出したのはエロ本だった。
そして、
「好きな人を思い出しながらやるんだよ」
といって、後で返してねーと言いながら帰っていった。