私の電話が鳴り響いた。
ディスプレーには、“社長”の文字。
私は慌てて電話に出た。
「もしもし社長?!どうかしましたか?」
『あぁ、唯か?実は今度世界No.3の小谷財閥の社長...。小谷斗真さん主催のパーティーがある。それにうちの副社長として出席してほしい。』
小谷斗真...まさか、斗真さんのことじゃないだろうか?
「小谷斗真さんについて情報をください。」
小谷斗真...。その名前を出した途端、みんなの視線が私に集まった。
『小谷斗真...。3人の息子を持つシングルファーザーだ。』
「やはりそうですか。」