昼休みが終わって、教室に戻っていく。


教室の中は騒がしい。






―――ガラッ




教室の扉を開くとみんなの視線が私に集まる。


入るまではうるさかった人たちも、嘘みたいに静かになる。






「裏切者は消えろ。」





聞こえるような声で言ってくる。



私に手を出すことはできないから、みんなが言葉で私を責める。





それでも気にしない。


皆を守るために、自分を守るためにも。





机に座ると、いつものように本を開く。


集中すると声が聞こえなくなるから。



どんだけ我慢できても、苦しいのも悲しいのも変わりはないから。




でも、それ以上に私は彼らを傷つけすぎた。