「君は何も悪くないよ、悪いのは全部」

"僕だから"


そう言って静かに謝る彼を
私はただただ、眺めていた


悪いのは彼
私は何も悪くない


じゃあ、もう、それは

「私にはどうすることも出来ないってこと?」

そんな言葉がひとつ
悲しく私達の足元に転がった


いっそのこと
私の悪いところ全てを
吐き出してくれれば

私にはまだ望みがあるというのに


私が何も悪くないと言うのなら
どうすれば私達のこれからはあるのか

"ねぇ、教えてよ"