ケータイ小説 野いちご

君色のソナチネ

第2楽章
arditamenteー大胆に 勇敢にー





ー純怜sideー


ーーーーー



「…フコ''っ…」


この恥ずかしさはどうすればいいの。

机に頭をぶつけてみるけれど、全ッ然消えない。

やっぱり、何度読んでも甘い。

甘すぎて、全身砂糖水に浸かってる気分。



ルーカスを神峰が…

…あの神峰が演じる…

あぁ、ああ、神様、カミサマ〜‼︎
私、何か悪いことしましたか?



いや確かにね、確かにサマにはなってるの。
あのルーカス君のキザさを演じれるのは神峰しかいないってわかってんのよね。

あっ、神峰の性格は別にしてだよ?
見た目の問題。

うちのクラスの男子3人のうち、あんな甘ったるい台詞をポンポン言っても気持ち悪くない容姿を持ち合わせてるのが、最悪なことに神峰しかいないのよ…。

もう、 神のイタズラとしか思えないの。



それになんだか最近、練習中に神峰の顔が見れないんだよね。

最初の頃は大丈夫だったのになぁ。

甘い台詞言われる度に胸が締め付けられて苦しいの。

自分に言われてる訳じゃないのに。

神峰はただ嫌そうに演じてるだけなんだけどね。

あの容姿の神峰が、あんな甘ったるい台詞を吐きながら私を見つめてくると、顔が熱くなって逃げ出したくなる。

というか、逃げ出している。


ムリだよ、もう認めるよ。
これくらいは私にだってわかる。

カッコいいもん。素敵すぎるよ。
見てられないよ。

みんなが神峰に、きゃーって言う理由が分かったかもしれない。

かっこよすぎる。
仕草とか、振る舞いとか、言葉とか、声とか。
嫌そうに演じてるくせに、演じている時のあいつはカッコイイ。
''演じているとき''はね。
もう、それは認める。







< 98/ 278 >