目を閉じてから数分。 隣のあいつからスヤスヤと寝息が聞こえた。 別に結界を張らなくてもいいんだ。 家の周りに結界があるから。 なんで俺、あいつのことを守りたいんだ? 出会いはあの桜の木。 俺の大嫌いな桜の木。 どうしてあいつはこんな危険な状態なのに、笑っていられる? それが俺には不思議だった。