「うーん…」



「どうした佐藤?」



高林がうちに来てからあたしの仕事は無くなった。



お皿を洗っている高林があたしの唸りに対して応えてくれる。




「いや、高林って本当に人間界に存在すんのかな?って思って」




入学式から今までずっと一緒にいた高林。




しかしながら彼は妖である。



「まあ、生まれはここだし、育ちはあっちだからなあ」




「えっ!?」




ちょっと待った。



今こいつの口からありえない衝撃告白を聞いたんだけど…。



「う、生まれがあっちー!?」