「はっ?」



先程の言い分と正反対の発言に、あたしは間抜けな声を出す。




ユウはあたしを見て呆れた顔をし、再び同じことを言った。



「だからお前には俺の弟子になってもらう」



「な、なんで?!だってあたしには何も出来ないじゃん……」




「何言ってんだよ。お前には一つ、十年間寄り添ってきたもんがあるだろーが」




あたしが十年間寄り添ってきたものは弓道しかない。