「ノンちゃん…。ノンちゃん。ノンちゃ、ん……。あたしも大好きだよ…」






ノンちゃんの冷たくなった服を握りしめているあたしを、ユウは抱きしめた。






ノンちゃんはサラサラっと砂のように舞って、浄化した。






ノンちゃんの温もりも全てが消えた。





たった一つ、ノンちゃんが残した形見は、あたしに当てた御守りだった。





「おやおやー?我が愛しき姫は裏切りと生じていいのだねー?」





憎ましい声。