月の光が窓辺に差し込む。






ベッドからキシリと音が響き、あたしは動きを止まらせる。





「ぜっんぜん眠れない…」





同室のソファーにいる敵である同級生高林を起こさぬように部屋を抜け出した。





廊下はあたり一面真っ赤で、夜は怖い。





あたしは来る時に発見した中庭へと移動した。





中庭の真ん中には大きな噴水がある。






その近くにはベンチ、テーブルとした屋根付き休憩所がある。






あたしはそこで一息つこうと計画している。