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「んん?」





「どうした」





地図を広げて作戦会議中の俺と仁。





「今まやの声がした」





それも助けを叫んでいるような声が。





「お前、どんだけベタ惚れなんだよ」





「惚れてなんかねぇし。勘違いすんな」





まやが来てから毎回二人きりになると言ってくる仁の言葉にも慣れてきたものだ。