「ジュンタ?」
意識が戻ると、目の前にユカがいる。
大きな目を更に大きくして俺の顔を覗き込んでいる姿に、衣服の乱れも唇に滲む血もない。
俺の腹部を飾るものも消えていた。
「聞いてる?」
「ユ、カ・・・」
頭がこの状況についていかない。
ただユカを見つめていることしか出来なかった。
「終わったのなら教授に渡しに行こうよって言ったんだけど・・・」
そう言いながら、ユカは俺の手元にあるレポートを指差している。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…