ケータイ小説 野いちご

ゼロの相棒

第4章守護者と真相
桜陣の魔法







『来た!……って、すっげぇ数!!』





ジンの驚いた声が聞こえる。



シャボン玉には、魔獣の群れが、すごい勢いでこちらに向かって来ているのが映し出された。




三十匹よりも多いような気がする。




『飛べ、ジン!襲われるぞ!』




その瞬間、シャボン玉の映像が地上から離れ出した。




どうやら、これはジンの見ている光景が映し出されているようだ。







ゼロの声が聞こえる。






『このまま一気に、丘の方角まで飛ぶぞ!丘に着いたら、そこで奴らをぶっとばす!』




ジンは魔力を放出しながら、魔獣達を町に近づけないように、遠回りで丘に向かっているようだ。





ゼロも魔力を溜めているらしい。





今のところ、私たちの思惑通りだけど…。



「順調にいけば、ゼロさん達は、二十分ぐらいで丘に到着できるでしょう。

私たちもナイトメアの地響きに備えて待機です。」




ドロシーの言葉に、私は深く息を吸った。





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