今日もあの場所へ向かう。

金魚の餌を持って、靴を履く。

おはようもおやすみも、行ってきますもただいまも、最近言っただろうか。

誰かがいないと成り立たない会話は、ここ随分としていない。

隠れ家について、金魚鉢の前に立つ。

忘れていた、もう死んでいた。

やることをなくして、またソファに腰掛ける。

すると、昨日と同じ場所に同じ少年がいた。

また、唇を重ねた。