ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

晴れ空にビー玉

曇りのち笑顔


ニコニコしてれば大丈夫。
だってみーんな馬鹿ばっかだもん。

人から外れず、周りに流され、平穏平凡に日陰を歩く。私みたいな地味子が生き残る為には、これしかないと10数年間生きてきて嫌でも知った事実。

決して隙を見せない。決して心を開かない。私は、誰も信じたりはない。

人は、いつか変わってしまうと知っている。




「むなしくねーの」



誰もいない放課後の教室で、なんの前振りもなく言われた。


私、なにしてたんだっけ。
あ、そうそう、私今日日直で、日誌書いてたんだった。
そしたら急に、クラスメイトの藤田(ふじた)が忘れ物したらしく教室に入ってきた。忘れ物見つかったならさっさと帰ればいいのにって思ってたら、なぜかそばに寄ってきて、じっと私が日誌を書くのを見ていた。
わけのわからないやつ。私はこいつが苦手で、嫌いだ。


藤田が、もう一度確認するように言った。


「お前、むなしくねーの」

「何が?」

「いっつも周りにヘラヘラヘラヘラ、面白くもないのに笑うのがそんなに楽しい?俺、お前見てるとなんかイライラするわー」


なぜか不機嫌な表情をして、言い放つ。
何を考えているのかちっとも理解できないところも苦手であるが、それ以上に、この相手の顔色も立場もまるで考えず、思ったことをズケズケ言うこの性格が嫌いだ。










< 1/ 42 >