よし、一通りの説明は終わった。

「そーいえばお前名前あるのか?それに林の方に隠れてる魔獣達も出て来たらどうだ?」

隠れていた魔獣達が一斉にこっちに寄ってきた。そして全員僕に向かって頭を下げた。
その光景を疑問に思ってると狼が口を開いた。

「新しき神に敬意を。優雨様お待ちしておりました。
私シルバーウルフを束ねし者、アルムと申します。以後お見知り置きを」

「アルム、皆んな宜しく。そんなに堅苦しくしないでくれ。
僕は君達と友達になりたい、敬語は必要無い」

「ありがたきお言葉。しかし敬語は絶対です。神に敬語を使わぬなど極刑に等しい罪です」

「そうなんだ、でも僕が許すのなら大丈夫だよね?決定事項だからもう敬語使ったらダメだよ」

そう言うとアルムや、魔獣達はポカーンと呆気にとられていたが、直ぐにアルムかが言葉を発した。

「承知しました。皆の者も分かったな、これから敬語で話す事を禁ずる。これで良かったか?」