「それじゃあ先生、私達失礼します」


「早く元気になって下さいねーー」


「早乙女、石仲、ありがとう。2人共気をつけて帰るんだぞ」


惟万理と一緒に白いベッドに寝ている男性に頭を下げてから、スライド式のドアを開けて外に出る。


「先生、元気な様子で良かったねーーー」


「そうだね。安心したわ」


私が笑顔で話を振ると、惟万理も同じく笑顔で返してくれた。


只今私と惟万理は、中学校の近くの病院の廊下を歩いている最中。


私と惟万理の小学校の時の担任が病気で入院中なので、放課後になってから2人でお見舞いに来たんだ。