鷹斗がごはんを食べてくると切られた電話の後、茫然と通じてもいない携帯の画面を見つめながら…。


ふと鷹斗の嘘もそうだけど真紀がどういうつもりなのかと思いついた。


さすがに鷹斗へは聞けない私。


でも高1からの仲良しで1年以上も親友な真紀ならホントの事を教えてくれるかもしれない。


私は真紀へと電話した。


呼び出し音と鼓動がシンクロして痛くて心臓が止まるんじゃないかと思ったその時。


「はい。」


真紀が電話に出た。


「聞きたい事あるんだけど。」


おずおずと聞いた私に


「鷹斗から聞いたの?」


驚きの真紀の発言。


私は真紀に話を併せて小さく“うん”と答える。


「じゃあ聞いた通りだよ。」


その言葉はホントの内容が得られる言葉じゃなかった。


「だから2人でカラオケ行ったの?」


探るように私は聞き直した。



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