「あらいみうちゃーん!」 「はーいっ。」 「みやのゆうたくーん!」 「あーい。」 わたしと勇太は、同じ幼稚園に通うお隣さん。 いわゆる幼馴染だった。 「みうねー、おおきくなったらゆうたとけっこんするのー。」 「おれもおおきくなったらみうとけっこんする!」 幼稚園でよく見る光景 【おおきくなったらけっこんしよう】 そんな約束をわたしと勇太も交わしていた。