ケータイ小説 野いちご

『ゆる彼』とワケあり結婚、始まりました。

もう、やーめた!

カチカチカチカチ……

カチカチカチカチ…カチ……トン!



「ふぅー…」



ーーー疲れた。



「あと三人分か…終わらないなぁ……」



…もう夜中の11時だよ。

女子ならお肌のためにとっくに寝てる時間…。

ゴールデンタイムは早くも過ぎてる。

でも、あたしは今日もきっと午前様…。


職場のパソコンに向かってひたすら仕事を片付けないといけない。

昼間は業務に入るから、こんな時間でないとできない仕事がある。

半年前から続いてる激務。

もうそろそろ、なんとか改善して欲しい。



こんな生活をすることになったのは、難関と言われてる国家資格の試験に合格してしまったから。

あの時は、運よく合格できて良かった…と思った。



「でもさぁ……途端にこれだよ……」



去年はまだマシだった。

同じ資格を持つ人が一人いて、仕事も半分に分けられてたから。

……だけど、その人が退職して重圧は全部、あたしの肩にのし掛かってきた。


あたしの名前は『甲本 愛理(こうもと あいり)』。29歳、独身女性。

趣味はカラオケ。愛唱歌は『いきものがかり』の歌。

力一杯歌い込んで熱唱するタイプ。要するに、自己陶酔型…ってこと。



そんな私がしてる仕事は、なんと人のお世話。


お世話…なんて言ったら駄目か。

支援だ、支援。


某老人福祉施設で、介護の仕事をしてる。

経験年数10年以上。

リーダー職持たされて何年になるよ…⁉︎




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