「ふふふーん♪」



「どうしたの?
ご機嫌だね?」




鼻歌を歌いながら、水の入った風船にシュコシュコと空気を入れていると、



隣でその風船をゴムで結んでいた叶都くんが不思議そうに呟いた。




「えへへ…
今日、ずっと楽しみで…」




この間の清水くんを思い出して、ニヤニヤしながらひたすら空気を入れていると。



パンッ!!




「うわ!!
もう!何割ってんだよ!」



「わわ!
ごめん叶都くん…!!」




割れた風船から出てきた水が、着ていた服を濡らした。




「うぎゃっ!!
びしょびしょ…」



「商品無駄にしないでよね」



「ごめん…
ていうか、私の心配はしないのね!!」