ケータイ小説 野いちご

君を想う【実話】

§第8章..傷跡§

振り向くと、瑠奈の腕をがっちりと掴む裕也がいた


裕也越しに見える竜は、頭をかかえているように見えた


智也や周りの人は、不思議そうに瑠奈と裕也を見てる


「どうしたの?」


ただならぬ空気を察し、瑠奈は冷静を装って裕也の目を真っ直ぐ見つめる


裕也が一瞬、辛そうに顔を歪めた気がした



「..ざけんなっ!」



裕也の怒鳴り声が公園に響きわたると、一斉にみんなが静まりかえる


「俺、お前に好きな奴ができたならしょうがないと思って俺は身を引いたよ」


裕也の腕は怒りで震えているのだろうか..


瑠奈はただじっと裕也の目を見つめていた


反らしちゃいけない..


そんな気がした



きっと竜は、こうなる事態を避けるために瑠奈に帰るように言ったんだ



裕也をみればわかる



何もかも、知ってしまったんだと..





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