カズマside



俺の朝は、いつも同じスケジュールで進んでいく。



決まった時間に目覚め、顔を洗い飯を食って歯を磨いた後、庭で飼っている犬に餌をやる。



そしてまた家に戻ると制服に着替え髪型をセットした後、ちょうどいい時間になっているからそのまま家を出る。



毎日、こんな具合だ。



だから今日、まさかこんなサプライズが待っているなんて…思いもしなかった。



玄関を開けると、目の前にゆめが立っていた。



「っ!?」



キスした後、まともに顔を合わせてなかったせいもあり、すっかり動揺してしまう。



もう一度家の中に戻ろうとすると、ゆめが俺を引き止めた。



「カズマ、一緒に学校に行こう」



しっかりと握られた腕から、ゆめの熱意が伝わってくる。



ドク、ドクッ。