次の日のお昼休み。



空き教室で、あたしはひとり頭を悩ませていた。



昨日作ったビラを、配るかどうか。



みんなを笑顔にしたいだけなのに。



カズマの言うように、インチキだって言われたら嫌だな…。



トントン。



突然、空き教室のドアがノックされた。




誰かな?




ここはいつも、あたしの昼寝部屋になっている。




それを知っているのは…クラスの数人の友達だけ。




あたしに用事があって、呼びに来た?




「はーい、どうぞ」




声をあげると、静かにドアが開いた。