まさかこんなところで再会するとは
予想してなかったことで。。。


あれから3年もたったんだと
時の流れの早さを実感する。


出来れば会いたくなかった
それもこんな時に・・・。


動揺と戸惑いを隠せないあたしは
着席して応援した。


試合は1回戦突破。


「下に降りてみるかね?」


常務に言われ
あたしは覚悟を決め娘さんと一緒に降りた。


階段を一歩一歩
『がんばれ!あたし』
なんて自分に気合いを入れながら降りてると



「カッコいい彼氏さんですね」


突然娘さんに言われて驚いた
常務が言った?


「・・・うん?」


「6番の!えっとぉー!助っ人さんの
彼女さんなんだってね」


「あ・・・あ~まぁ~」


彼氏じゃないけどね
お父様はあなたを奥野さんの彼女に
したいみたいよ・・・。



「1回戦突破おめでとうございまーす!」


可愛いのにデカい声を出すものだから
みんな一斉にあたしたちの方を向いてしまった。


「あ・・・」


密かに『あ・・・』と言う声が聞こえてきた
声の主は見なくても分かる。


そう 誠。