中間テストも終わり、少しずつ暑くなってきたある日。



「すみません、もう一度言ってもらえませんか?」


「だから、俺の買い物に付き合ってくれ」



朝、桐山先輩にLINEで呼び出されていつものところに行くとこんなことを言われた。


桐山先輩がこんなことを頼んでくるなんて……



「私じゃなくて、西岡先輩や新と行けばいいじゃないですか」


「お前じゃなきゃ、ダメなんだよ」



真剣な表情でそんなことを言う先輩にドキッとした。


先輩……



「彼女のプレゼント選んでほしいなんて、あいつらに言ったらどうなるか分かるだろ?」