彼のことを好きだと
自覚すると
隣の席に座っていることが
恥ずかしくて、でも嬉しくて。

その頃から帰るときも
一緒になって
おしゃべりしながら帰るのが
日課になっていた。

私が家に帰るまでの通り道に
彼の家はあった。

ほんの10分、15分の
短い時間でも
それは楽しい時間だった。