翼は私の希望だった。


光だった。


道標だった。



お父さんもお母さんも、陽菜も芽衣子さんにも



わかってもらえなくていい。




たとえ周りになんて言われようと、なんて思われようと、翼さえいればそれで良いなんて思ってた。




17歳の少女は、翼がなければ飛べなかった。