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たすけて!田中くん

冒険の書 -壱-
神父のお告げを聞きなさい、アーメン



————当然ながら私は遅刻。

教室でむしゃむしゃとパンを頬張っている私に対して、田中くんの視線が厳しい。


おお、クリームパン。

どうかこれを食べ終わる頃には田中くんの機嫌が直りますように、アーメン。



「で、遅刻したと?」

「うう、はい……」

「馬鹿だね」


田中くんってば、今日も冷たいんだから。

でも、でもね


「田中くんのことは私が守るからねっ!」

「は?」

「心の友、タナーカよ……っ!」

「きもちわるい。てか、食べながら喋るな」


アイツらに田中くんへ手は出させない!

私があのダンジョンに行って、苺姫と仲良しこよしすれば、田中くんには何もされないはずだ。





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