ケータイ小説 野いちご

たすけて!田中くん

ハジマリの書
神父田中、見捨てる


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「そこまで馬鹿だったんだね」

昨日のことを話すと田中くんは開口一番にそう言った。

グサリと私の胸に突き刺さる。



「だ、だって」

「苺が嫌いだからって、普通暴走族の姫をぶっ飛ばす?」

「ぐっ」

「それを馬鹿以外の言葉で言い表す方法が見当たらないよ」


机にぐったりと突っ伏して、ため息を吐く。


「うがぁあああぁああ」

「うるさい」

「田中きゅん」

「きもちわるい」



はあ……私の日常、戻ってこい。

田中くんだけはいつも通りだけど。


これ以上変なことにはならないでおくれ。




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