「おはよう、秋奈。

気分はどう?」



「ん?そうだねー、

目が覚めてもなにも変わらないってことは夢じゃないんだ、って思ってるよ」




「…へえ」




「それにねー、

朝っぱらからたくさんの女の人に着物を着せられて、ちょっとイライラしてるよ」




「………ま、まあ…うん」





朝。



春乃の誕生日の次の日。




現在時刻はさっき女の人に聞いたら7時半だそう。



廊下を1人で歩いてたところ、後ろから冬斗に話しかけられたところ。




ちょっとイライラしているのは本当だよ。



急に知らない人達に下着を見せちゃったんだからね。



昨日お風呂入ったあと、用意してくれたのはパジャマと下着。



パジャマってことは、洋服でもいいんだーなんて思ってた私がバカだったのか?



…いや。認めません。




「ほ、ほら。

みんなもう朝食食べる頃だしな。行こう」




「…うん」