「あなたは本当は、秋の神様なんです!」




「いや、だから意味分からないんですがっ!?

は、離して!帰して!」




「今私たちの手から離れたら、さすがに死にますよ!」




「し、死ぬって…


なんでこうなるわけええ!?」





とある春の日。



私は自称"天界の住人"たちに手を引かれ




空を飛んでいた。






「…あれ、なんでこうなったんだっけ…」





朝は。朝は、普通だったはずなのに…




気持ち悪い浮遊感を感じないように、というより現実逃避をしたくて目を閉じながら。




私はこうなってしまった経緯を思い返した……