ケータイ小説 野いちご

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カ・ン・シ・カメラ

救いの手

颯が選んだ女の子は希彩ちゃんに似ている子たちだ。


それは希彩ちゃんへの歪んだ愛情がそうさせているのかもしれない。


あたしはそんな考えに行きついていた。


希彩ちゃんが颯にベタベタくっついたりしているから、颯はどんどん希彩ちゃんにのめり込んでしまうんだ。


ただの妹のくせに、彼女であるあたしよりも颯に大切にされている。


以前から感じていたその思いが、徐々に膨れていくのがわかる。


このままじゃいけない。


このままじゃ颯がかわいそうだ。


「あたしが、助けてあげないと……」


あたしはスマホを片手にもったまま、そう呟いたのだった。

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