あたしは放心状態で部屋に座り込んでいた。


颯が休日に何をしているのか。


ただそれが知りたかっただけだった。


それなのに……画面に映ったのは見知らぬ女を殺す颯の姿だった。


「どうしよう……」


あたしは何度目かになる言葉を呟いた。


空はもうオレンジ色に染まり、あれから随分と時間も経過している。


あたしはスマホに視線を写し、時刻を指定してリプレイのボタンを押した。


颯が女をベッドに座らせ、なにかを囁く。


そして……また、女が画面上で殺された。


なにかの冗談か、いたずらだと思い何度も何度もこうしてリプレイしているのだが、その事実はかわらなかった。


その後颯は女の死体を裸にして弄び、満足すると大きなナイロン袋に詰めこみ、クローゼットへと押し込んだのだ。